三献の儀(三三九度)

新郎新婦が盃を交わすことにより夫婦の契りを結ぶ、
という意味がある三三九度。
神前結婚式で行われる儀式のひとつですが、
和の人前結婚式に取り入れることも多くなっています。
お酒は、必ず飲まなければいけないの? と、
お酒が苦手な方は心配されることでしょう。

先日、和の人前結婚式を進めさせていただいたのですが…
三三九度が始まると、新郎様のご家族、ご親戚の方々の
お席がざわざわしてきました。
私は、進行をしながら、何が起こったのか?
気になって仕方がありません。
目では新郎新婦の三三九度を見守りながら、
耳は完全に新郎様のご家族のお席に傾いていました。

しかし、皆さんが口々に何をつぶやいているのか
はっきりわからない… どうしよう… 。

このざわざわは 何? 何? 何? と思っているうちに
3つ目の盃を納めた新郎新婦。
しだいにざわざわはフェードアウトしていきました。

後でわかったことなのですが、新郎さまは、全くお酒が
飲めない方で、それは、ご家族、ご親戚の方々の
心配のざわざわだったのです。

その後、新郎さまはお元気なままで進行に影響もなく、
滞りなく式を結ばせていただきましたが、
お酒が苦手な方は無理をなさらず、盃に口をつけ、
飲む真似だけで大丈夫ですので、ご安心くださいね。

Shima